FPの資格を持っている人は、自分で投資が出来るイメージがあります。FPが投資の専門家とは言いませんが、かなりのアドバイスは出来そうですよね。
では、実際のところはどうなのでしょうか。例えば、FP2級を取っている人は、投資信託を自分で選ぶことが出来るようになるのでしょうか。
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中途半端な知識しか身につかない
結論から書いてしまうと、残念なことに、FP2級を持っていても投資信託を選ぶことは出来ません。
選ぶことが出来ないと言うのは、少し不正確な表現かも知れませんね。一応選ぶことは出来るが、適切な選択が出来るかは疑問が残る。こんな言い方がより正確でしょうか。
率直に言って、FP2級の学習段階では、表面的な知識をかじる程度のことしかしないのです。実例を挙げて、もう少し詳しく説明しましょう。
分散投資が良いことは学べるが、どう分散するのが良いかは学べない
例えば、FP2級の資格を取った人は、長期投資をするには分散投資が良いことは学べます。でも、どのように分散をすれば良いかという知識は十分には身につかないと考えて良いでしょう。
これに関しては、FPが書いている資産運用関連の書籍などを見ると良く分かります。あまり根拠も無く、年齢別に国内外の株式と国内外の債券の比率を示されていることが多いのです。
でも、そうやって比率を変えることで、どの程度リスクとリターンが変わるかという話は全く出てきません。何故その比率が良いのかという根拠も、全く示されません。
もちろん一般向けの本で、専門的なことを書きすぎるのもナンセンスでしょう。でも、具体的なリスク分析などせずに、適当に決めている感じしかしないのです。
さらに言うと、分散投資の説明に間違えがある事も多いです。基礎的な知識のレベルで誤解している場合もあるわけです。どこかで聞きかじった知識を、間違って伝えているのでは無いかと思われます。
このように、彼らが書いている分散のテクニックは、はっきり言って、滅茶苦茶だったり表面的だったりすることが多いです。
ちなみに、これらの書籍を書いているのは、普通はFP1級を取っている人たちです。そのレベルの人ですら、その程度の知識しか持っていないのです。FP2級レベルだと、推して知るべしですよね。
断片的な知識を学んでも、パッケージで考えることは出来ない
もう一つ知識が中途半端だという例を挙げてみましょう。
FP技能検定を取るには、投資信託についての様々な知識を学びます。しかし、表面的な知識の理解で終わっている人が多いようです。得た知識を実際の投資に落とし込んで活用できない例を良く見ます。
例えば、FPの資格取得のための学習を通して、投資信託の手数料について学ぶことになります。でも、その手数料が、投資にどの程度の影響を与えるかを評価できていない人が多いのです。
実は、多くの投資信託は、手数料が高い割高な商品です。しかしながら、手数料について勉強しながら、具体的にどのくらいに負担になるかまでは確認していないのです。
せっかく知っているのに、実用レベルまで落とし込んでいない場合が多いわけですね。分散投資の知識が知ったかぶりレベルなのも、それが原因の一つと思われます。
ちょっと知っている素人になる程度の試験
FPの知識が表面的なのは、この分野に限った話ではありません。投資以外の各知識も、表面的なものばかりです。
これはFP技能検定の試験の仕組みに依存する問題のようです。FP技能検定は広く浅く学ぶことが高く評価されるシステムです。しかも、体系的な理解ではなく、断片的な知識を問われる問題も多いです。
つまり、厳しい言葉で言ってしまうと、ちょっと物知りな素人を育てる程度の試験とも言えるのです。FP技能検定の取得を通して得られる知識は、非常に浅いわけですね。
もちろん、これは悪いことばかりではありません。広い範囲の知識を持つということは、一つの事象を多角的で総合的に見ることができます。
ただ、実務的には知識が不足するでしょうから、専門分野に関してはプラスアルファの勉強が必要になるとは思います。
投資信託に関しても同様ですね。入り口の知識としては、FP2級程度でも良いのでは無いでしょうか。しかし、本格的に選ぼうとなると知識の量が少なすぎます。
最初から投資信託について学びたければ、ちゃんとした人が書いた投資信託の入門書でも読んだほうが良いはずです。
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