ド直球な疑問を一つ。
FP2級を取ることって意味があるのでしょうか。もしかしたら、取ってもあまり意味が無い資格なのでしょうか。
受験生の中には、こんな疑問を持ちながら勉強している人もいるのではないかと思います。
勉強するからには、受験する資格に価値が有るのか無いのか知りたいですよね。あるいは、価値が有るとすればどの程度の価値があるのかといったところも気になるところです。
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受験者数が多い人気資格=取っても意味が無い資格
ちょっと意外かもしれませんが、受験者数が多い人気資格というのは、取っても意味が無い事が多いです。あくまで一般論としてはということですけどね。
人気資格があまり意味が無いという理由は簡単で、みんながもっている資格だと、差別化がはかれないからです。他の人が持っていない能力があればこそ、差別化がはかれるわけです。
漢字検定2級を想像してみると分かり易い
これは漢字検定などを思い浮かべると、分かりやすいのでは無いでしょうか。
例えば、就職活動前に何か資格でもと思って、漢字検定の2級を取ったとします。でも、多分、漢字検定2級を取ってみたところで、たいした評価はされませんよね。「また、漢字検定か」なんて面接官に思われるのが落ちです。
資格の欄に「漢字検定2級取得」などと書いてあったら、比較的真面目な人だと言う評価は受けるかもしれません。でも、その程度です。それが決め手になって就職できたりはしません。「漢字検定2級を持っているなら是非採用しよう!」とは間違ってもならないはずです。
「漢字検定」のオフィシャルサイトでは、「面接で『チカラ』になる!」なんて書いてアピールしています。でも、本気でそんなことを思っているとしたら、ちょっと赤面ものですよね。まあ実際には、そんなに期待している人はいないとは思いますが。
大学卒業の価値が下がったというのも同様に考えられます
大学の卒業資格に関しても、近い例かもしれません。厳密に言うと大学卒業は、資格とは言えないかもしれませんけど。
みんなが大学に行っていない時代なら、大学を卒業したということは一定の価値を持っていました。例えば団塊の世代の人たちなら、大学を卒業していると言うだけで、事務系の仕事に就きやすかったものです。さらにさかのぼって明治時代なら、それだけの高等教育を受けられるのはかなりのエリートに限られました。
しかし現在では、大学さえ選ばなければ、誰でも大学に入ることが出来るような状態です。誰もが大学に入れるようになったということは、大学を卒業しているだけではアピールできなくなったということです。大学卒業というものに、希少価値がなくなったからです。
大学生の就職率が減った理由の大部分は、大学に入り易くなったという原因で説明できると言う人すらいるくらいです。
FP2級もほぼ同じ位置づけと考えてよさそう
とても残念なことですが、FP2級もそれに近い状況にあるのではないでしょうか。
漢字検定ほどではありませんが、2級FP技能検定は受験者数が多い人気資格の一種ではありますからね。合格者も年間3万人近くは出ているでしょうし。そしてその中には、就職活動のために取る人も少なくないでしょう。
ということは、2級FP技能士であることを履歴書に書いたところで、効果はそれほど期待できないわけです。金融系の会社なら、またかと思われるのが落ちです。
さすがに、漢字検定よりは役に立ちそうな気がしますけどね。就職活動で決定的に有利になるなんて事はなさそうです。
アピールの仕方次第だとは思いますけどね
もちろん、アピールの仕方次第では、この手の資格でもアピールに使える事もあるかもしれません。
例えば、何故この資格を取ったのかを具体的にすることで、印象を良くする効果が無いわけではありません。金融系の仕事に就きたいと思っているのなら、その気持ちをアピールするのには使えるでしょうしね。
でも、そういうアピールをするのなら、もう少し珍しい資格を取ったほうがやっぱり使い易そうですよね。もちろん、珍しければ何でも良いというわけでもありませんけど。同程度の資格なら、試験官の記憶に引っかかり易くなるはずです。
あるいは、関連資格をプラスアルファで取得するなんていう手もあります。「他の人はFP2級を目指すだけだろうけど、私はDCプランナーも取得しました」といった感じでアピールする事もできます。
何にしても、人気資格を武器に就職活動をするのなら、その資格をアピールにどう使うかは入念に作戦を練る必要がありそうです。そうでないと、ほとんど使い物にならないでしょう。
FP2級を取っても何か特別な業務が出来るわけではない
もう一つ残念なのが、FP2級を取っても、何か特別なことが出来るわけでは無いという点です。FP技能検定に関してのメリットは、基本的には、合格したら「技能士」を名乗れると言うだけです。
1級だともう少しあるみたいなんですけどね。まあ、たいしたメリットではありません。例えば弁護士や医師のように、何か独占的な仕事が出来るわけでは無いのです。ただ名乗れるだけです。
でも、FP技能士を名乗れたところで、それほど大きなメリットは無さそうです。世間の人からしたら、技能士なんて名乗られても、よく分からないでしょうから。
名詞の肩書きにちょっと箔がつく程度のものです。多分、有名企業の企業名のほうが、FP2級などよりよほど価値があるでしょうね。
この点でも、劇的な効果を期待することは出来ない感じがします。
自分の中の学習目標として使うのが一番意味がある
結局のところ、個人的には、FP2級のような資格は学習目標として使うのが一番意味がある気がします。
例えば、FP2級に合格するレベルなら、個人として知っておくべき金融知識は大体つかめているはずです。そのレベルを目指すためにFP2級を目指すわけですね。そして、合格できたら、その程度の力は身についたのだと確認できるわけです。
中学生や高校生が英検など受けるときには、大体こういうモチベーションですよね。だいたいそれと同じだと考えれば良いのでは無いでしょうか。
就職活動でアピール材料にする言うよりは、自分の知識量の確認と目標設定に使うわけです。逆に言うと、この程度しか使い道はありません。
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