FP2級の受験資格の一つに、「厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者」というものがあります。この資格はどんなものなのでしょうか。取得するのは容易なのでしょうか。
「金融渉外技能審査」って何?
FP2級の受験資格を得るには、以下の4つの条件のうちの一つを満たす必要があります。
- 3級技能検定の合格者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
選択肢の1から3は、どんな条件なのか分かりやすいですよね。でも選択肢4に関しては、疑問に感じる人もいらっしゃるかもしれません。というのも、金融渉外技能審査という資格があまりメジャーな資格では無いからです。
いったいこの資格はどんなものなのでしょうか。取得するのは容易なのでしょうか。
もし簡単に取れる資格なら、受験してみたいと思う人もいるはずですよね。ちょっと確認してみましょう。
実はすでに行われていません
残念なことに、実はこの資格、今では既になくなってしまった資格のようです。正確には2001年に終了しているようですね。もう10年以上前になくなっているわけです。
そもそもこの資格がどんな資格だったかというと、ファイナンシャル・プランナーとしての能力を問う試験でした。金融財政事情研究会が主催していて、金財FPという通称もあったそうです。
そのファイナンシャル・プランニングに関する資格が、FP技能検定が出来たことにより、役目を終えて終了したという流れになっているようです。いわば、FP技能検定の前身とでも呼べる試験ということですね。
ちなみに、金融渉外技能審査の認定者は、特別研修などを受けることで、該当する級のFP技能士の資格が与えられたようです。この資格を取っても無駄にはならないように配慮したということですね。
そして、FP3級に対応したの金融渉外技能審査の3級なので、2級の受験のときの受験資格として認められるようにしたということなのでしょう。いわば、過去の資格の救済措置としての規定だったわけです。
今もこの受験資格で受験する人はいるのかなあ
金融渉外技能審査は自体はずいぶん前に終わってしまいました。ですから、未だに金融渉外技能審査3級を条件に受験資格を満たして受験する人がいるのかは分かりません。
もう今では、受験者がいるとしても数人程度でしょうね。もしかしたら、ゼロなのかもしれません。完全に死文化している規定なのかもしれませんね。
何にしても、これからFPの勉強をしようとしている人には、全く関係のない規定だということです。ちょっと紛らわしいですが、一応前の資格の合格者がいる限りは、なくすわけにも行かない規定のようです。
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