FP2級学科試験の出題範囲について確認しています。次は、「C 金融資産運用」についてチェックしてみましょう。試験問題の番号としては、問題 21から問題30までに対応します。
この金融資産運用ですが、とにかく出題範囲が広いのが特徴です。これだけ範囲が広いのに、全体の6分の1の12問しか出題がないわけですね。率直に言って、この分野に力をいれすぎるのは、ちょっと効率が悪い気がします。もちろん、完全に捨てるわけにはいきませんけどね。
ただ、学科試験に関して言うと、金融資産運用の学習時間はほどほどにして、他の分野の学習をした方が効率が良いかもしれません。もっと効率よく得点できるところがありますから。
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「マーケット環境の理解」は毎回必ず1問出題
「ファイナンシャル・プランニング技能検定 試験科目及びその範囲」というドキュメントによると、金融資産運用の一番最初の項目は、「マーケット環境の理解」です。学科試験の金融資産運用の1問目は、必ずこの問題が出題されているようですね。
「マーケット環境の理解」に関して、具体的には以下のような内容が出題されるのだそうです。
1. マーケット環境の理解
1. 主要なマーケット指標に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 株式・為替・債券・金利・商品等マーケットの特徴と相互関係
(2) 経済指標
イ 経済成長率、ロ 国内総生産、ハ 景気動向指数、ニ 日銀短観・業況判断DI
ホ 景気循環、ヘ マネーストック、ト 個人消費関連、チ その他の経済指標
2. マーケットの変動要因に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 金利の決まり方
(2) 為替・金利の変動要因
(3) 株式・債券価格の変動要因
(4) 景気動向が株式・為替・債券に与える影響
(5) 金融政策とそれが市場に与える影響
(6) 財政政策とそれが市場に与える影響
(7) 外国為替相場の決定理論
3. 相場動向に応じた金融商品選択について一般的な知識を有すること
これを読むと分かると思いますが、かなり範囲が広いです。経済とか金融全般という感じですね。
一つ一つの項目で、どこまで勉強すればいいかの判断が非常に難しいです。また、時間もかかります。例えば、「2. (7) 外国為替相場の決定理論」なんて、これだけで本が1冊書ける内容ですからね。
これらに関する「一般的な知識」といわれても、範囲が広すぎて普通の人は対応できません。今まで経済や金融を学んできたような人なら、何とか対処できるかもしれませんけど。
出題がそれほど多くないこともありますから、テキストをサラッと読んでお終いで良いような気がします。多分、それ以上はやっても時間の無駄だと思います。
率直に言って、この手の一般常識的な問題が、一番対処しづらいんですよね。勉強するなら勉強したで、どこまでやっていいのかという問題もありますし。
「預貯金・金融類似商品等」はあまり出題されないようです
次に来るのが、「2. 預貯金・金融類似商品等」という分野です。具体的には、次のような内容が出題されます。
1. 預貯金、信託商品の種類と特徴に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 各種預貯金の種類と特徴
(2) 各種信託商品の種類と特徴
2. 金融類似商品の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 純金積立、金スプレッド取引等貴金属関連商品の特徴
(2) 抵当型商品の種類と特徴
(3) 信託型商品(ファントラ、特金等)
(4) 不動産小口化商品の特徴
(5) その他の金融類似商品
3. 各種金融商品の金利・利回り計算の仕組みについて一般的な知識を有すること
出題内容の説明を見ると、項目数も少なくて対処し易いように見えるかもしれません。でも、実は、この分野も学習範囲は膨大です。様々な商品が存在して、その差異を把握するだけでも一苦労だからです。
最近では、短期金利も長期金利も低金利ですから、預貯金などには大きなメリットはありません。ですからあまり出題されないようですね。基本的には出題は無く、あっても1問のみという感じみたいです。
ということは、この分野にあまり力をいれるわけにもいかないでしょう。私だったら、思い切って捨ててしまいます。勉強するとしても、一通り読むくらいかな。
ま、最終的な判断はお任せしますが。
「投資信託」は毎回出題される
次に来るのが「3. 投資信託」です。これも最初に、範囲を確認しておきましょう。
1. 投資信託の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 投資信託の仕組み
(2) 購入時手数料、運用管理費用と信託財産留保額
(3) 公募投資信託と私募投資信託
(4) 公社債投資信託と株式投資信託
(5) 単位型投資信託と追加型投資信託
(6) 会社型投資信託と契約型投資信託
(7) 主要な投資信託商品の特徴
(8) 上場投資信託の特徴
(9) 投資信託のメリットとリスク
2. 投資信託の分類方法に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 投資対象による分類
(2) 運用スタイルによる分類
(3) 運用目的による分類
3. 特殊なファンドの仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 外国投資信託
(2) 代替投資
イ プライベート・エクイティ・ファンド、ロ 商品ファンド、ハ その他の代替投資
(3) 投資信託の類似商品
4. 投資信託のディスクロージャー等に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 購入、換金、分配時点での注意事項
(2) 投資信託の外部評価機関
(3) 目論見書、運用報告書の見方
5. 投資信託のパフォーマンス測定について概略の知識を有すること
投資信託に関しては、毎年1問出題されます。また、FPとしての知識が欲しいなら、必ず理解しておきたい分野でしょう。
とは言え、対策するのは結構大変です。何せ、この分野も、範囲が膨大ですからね。
そして、実際に、幅広い範囲から出題されています。具体的には、これを書いている2017年12月時点からさかのぼってみると次のような感じです。
- 2017年9月:ETF の一般的な特徴について
- 2017年5月:株式投資信託の一般的な運用手法について
- 2017年1月:公募投資信託の費用について
- 2016年9月:投資信託のディスクロージャー等について
このように、本当に毎回全然違うタイプの問題が出題されているわけですね。
基本的には、資産運用を知っている上では、知っておきたい知識ばかりです。ですから、個人的に資産運用を真面目にやっている人なら、それほど難しくないのかもしれませんね。
でも、それほど興味を持っていない人だと、ちょっと大変かもしれません。これだけのことを1から勉強して1問しか出題が無いとなると、ちょっとね。かといって、勉強しないわけにもいきませんし。
「債券投資」は対策しやすい
「4. 債券投資」は毎回1問出題されています。具体的な出題範囲は以下の通りです。
1. 債券の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 債券の仕組み
(2) 取引所取引と相対取引の違い
(3) 固定利付、変動利付、割引方式
(4) 複利の概念
(5) 利回りと価格の関係
(6) 金利変動と利回りの関係
(7) 債券の種類
(8) 債券投資のメリットとリスク
2. 債券のリスクに関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 信用リスクと利回り格差
(2) 信用リスクと金利リスクの違い
(3) カントリーリスク
3. 特殊な債券の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 新株予約権付社債
(2) 他社株転換社債
(3) 株価指数連動債(経路依存型を含む)
(4) 二重通貨建債、逆二重通貨建債
(5) 各種仕組債
(6) 流動化商品、証券化商品
(7) 貸借取引、レポ取引、現先取引
(8) 海外の債券市場
4. 債券の利回り計算等に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 各種利回りの計算
(2) 経過利子の計算
5. 債券の分析手法に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 債券の分析方法(デュレーション等)
(2) 現在価値と将来価値
このように非常に範囲が広いのですが、比較的似たような問題が出題されることが多いので、対策はしやすいはずです。具体的には、利回りに関する計算をさせる事が多いようですね。「所有期間利回り」とか「最終利回り」とかの計算に関する問題ですね。
あとは、債券に関する一般知識を問う問題です。債券に関する一般知識は、基本的に易しいものが多いように思います。
ただ、債券自体の知識は、ほとんど持っていない人が多いでしょう。そういう人にとっては、一般知識は意外と大変かもしれませんね。1から勉強しないといけませんから。
とは言え、金融資産運用の中では、あきらかに得点源にできるところです。過去問を中心に出題されやすいところをしっかり勉強して、確実に1問取っておきたいですね。
「株式投資」
「5. 株式投資」は毎年1問または2問出題される分野です。金融資産運用の中では、一番多く出題される部分です。
具体的には、次のような範囲が出題されます。
1. 株式取引の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 株式の性質と権利
(2) 株式投資の実務手続とルール
(3) 株式の種類
(4) 株式累積投資、株式ミニ投資
(5) 株式投資関連商品
(6) 株式投資のメリットとリスク
2. 株式取引の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 国内の株式市場の種類
(2) 代表的な株式指数(日経平均、TOPIX等)
3. 特殊な株式取引の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 信用取引、貸株取引
(2) 合併・買収に伴う株式の取扱い
4. 株式投資に関する評価指標に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 投資指標(PER、PBR等)
(2) 株式相場の見方と銘柄選定手法
5. ディスクロージャー情報の入手方法、見方について一般的な知識を有すること
株式投資に関しても、毎年似たような問題が出題される傾向があるようです。例えば、これを書いている時点から過去4回を振り返ってみると、次のような問題が出題されています。
- 2017年9月:株式の投資指標について
- 2017年5月:信用取引について、株式の投資指標について
- 2017年1月:信用取引について、株式の投資指標について
- 2016年9月:株式の投資指標について
このように、ここ何回かは、株式の投資指標に関する問題と、信用取引が出題されています。ということは、まずはこの2つについて勉強するのが先決となるでしょう。
特に、株式の投資指標についての問題は、毎回出題されえています。しかも、この手の問題は、難しい問題を作るのにも限界があります。
という事は、勉強すればかなり高い確率で正解できる問題であると言えるでしょう。山を張るなら、株式の投資指標についてはねらい目だと思います。
この傾向が続いてくれると、楽でいいんですけどね。完全に次の問題が予想できますから。まあ、そこまでいかなくても、対策は立てやすい分野ですね。
それにしても、FP2級の学科試験で信用取引の知識って必要なんでしょうかねえ。信用取引なんて、資産運用というよりは、ギャンブルに近いものだと思うのですけど。このあたりの問題を出しておかないと、簡単すぎて差がつかないって事なのかな。
まあ、何にしても、2問出題される可能性があるのなら、しっかりと勉強しておく必要がありそうですね。時間をかけても良い部分だと思います。
外貨建商品はあまり出題されない
次の出題範囲は「6. 外貨建商品」です。これも出題範囲をチェックしてみましょう。
1. 外貨建商品の仕組みと特徴に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 外貨預金の種類
(2) 外貨建MMF
(3) 外貨建投資信託
(4) 外貨建商品投資の実務手続とルール
(5) 外貨建債券の信用リスク、金利リスク、通貨リスク
(6) 外国株式のリスク及び投資手法
(7) 外貨建商品のメリットとリスク
(8) 外国為替売買の性質
2. 外貨建商品の円換算投資利回り計算等について一般的な知識を有すること
外貨建て商品に関しては、これを書いている時点から過去4回を見る限り、2回しか出題されていないようです。出題頻度の低さからして、あまり真面目に勉強する必要は無さそうですね。
もっとも、資産運用の常識としては知っておいた方が良いのでしょうけどね。最近は、各金融機関も、外貨建ての商品の販売に力をいれているようですから。1
まあ、何にしても、FP2級対策という意味では、捨てても大丈夫な分野でしょう。一応出題はあるので、最低限の知識くらは身につけておいた方が良いでしょうけどね。過去問のチェックと。まあ、その程度で十分だと思います。
「保険商品」については出題されていない
「7. 保険商品」に関しては、次のように出題範囲が設定されています。
保険商品の仕組み等に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 保険商品の種類
イ 貯蓄型保険(養老保険、こども(学資)保険、個人年金保険等)、ロ 変額保険
ハ 法人向け保険商品
(2) 保険料の仕組み
(3) 剰余金と配当金
(4) 契約内容及び手続と保険料の払込方法
(5) 保険商品のメリットとリスク
この範囲が出題されることになっているのですが、実際のところは、保険商品に関しては最近は出題されていないようですね。養老保険などは金融機関が力をいれている商品ですから、多少は出題されても良いような気もしますけどね。
まあ、出題されていない以上、熱心に勉強する必要は無いでしょう。ここも、思い切って捨ててしまいましょう。過去問のチェックくらいで十分です。
「金融派生商品」もほとんど出題が無い
「8. 金融派生商品」に関しては、次のような範囲が出題されます。
1. 主な金融派生商品の種類と特徴に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) デリバティブ取引の種類と概要
(2) 先物取引(フューチャー)、先渡取引(フォワード)
(3) オプションの種類と機能
(4) 裁定・ヘッジ・スペキュレーション取引
(5) デリバティブ取引のメリットとリスク
2. オプション・スワップの価格の計算について概略の知識を有すること
この派生商品も、あまり出題が無い分野です。これを書いている時点の過去4回で、1回しか出題されていません。
理解するのも難しい分野なので、興味がなければ捨ててしまっても大丈夫な分野だと思います。資産運用というよりも、投機に近い分野でもありますからね。まあ、もともとは保険的に使うものだったんですけど。
ここに関しても、金融系の商品を理解するためには、業務知識としては知っておいた方がいいという感じでしょうかね。あと、見かけ上は有利だけど、実は有利でも何でもないという商品を見破るのにも使える知識です。
「ポートフォリオ運用」は毎回1問出題
「9. ポートフォリオ運用」については、次のような問題が出題されています。
1. 投資リスクの基本とアドバイス方法に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 各種金利計算表
(2) 分散投資の種類と重要性
2. ポートフォリオ理論に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 計量分析と統計学
(2) 期待収益率の概念
(3) リスク(分散もしくは標準偏差)の概念
(4) アセットアロケーションの概要とメンテナンス
(5) リスクの分類と内容
(6) リスクとリターンのトレードオフ
(7) 効率的フロンティア
(8) 効率的市場仮説
(9) ポートフォリオのリターンとリスクの計算
(10) パフォーマンスの評価
(11) ベンチマーク
3. 分散投資の効果について一般的な知識を有すること
これを書いている時点での過去4回の試験を見る限り、毎回1問ポートフォリオ理論関連の問題が出題されています。毎年出題されるので、対策は必須でしょう。
ポートフォリオ運用の分野に関しては、なじみがない単語が多くみられるはずです。これらの用語を覚えるのは、意外と大変かもしれません。
また、どこまで時間をかけて対策するかが意外と難しい分野でもあります。全範囲を理解しようと思うと、かなり時間がかかるでしょうからね。
問題のレベルとしては、あまり難しい選択肢は多くありません。資産運用に興味がある人なら、常識として知っているものも多いです。とういか、あまり難しい問題は出せないはずです。受験生のほとんどが正解できませんから。
となると、過去問を見て、過去に出題された内容について理解しておくくらいで十分なのかもしれませんね。基礎の基礎をきっちりと理解する感じで対策を練るのが良さそうです。
「金融商品と税金」はNISAに関する問題ばかり
「10. 金融商品と税金」に関しては、次のような問題が出題されます。
金融商品等の課税関係に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) 金融商品別の所得区分
(2) 預貯金・金融類似商品の課税関係
(3) 投資信託の課税関係
(4) 各種債券の課税関係
(5) 株式の配当課税
(6) 株式の譲渡益課税
(7) 少額投資非課税制度(NISA)
(8) マル優、特別マル優
(9) 財形貯蓄制度
(10) 外貨建金融商品の課税関係
(11) 変額保険の課税関係
(12) 貯蓄型保険の課税関係
(13) 海外金融商品の課税関係
(14) 法人の資金運用に対する課税関係
過去4回を見ると、毎回1問ずつ出題があります。しかも毎回NISA に関する問題です。
ということは、この範囲に関しては、NISA に山を張ってしまっても良いのかもしれません。少なくとも、NISA 中心で対策を立てた方が良さそうですね。出る確率が高い範囲を学習するのが基本ですから。
特に2018年から「つみたてNISA」も始まります。やっぱり当面は、NISA 関連の勉強中心でいいのではないかと思います。NISA に関する問題が出題されたら、確実に正解できるようにしておきましょう。
「セーフティネット」は少ない努力で得点できる確率が高い分野
「11. セーフティネット」の出題範囲は、次のようになっています。
金融商品等のセーフティネットに関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) セーフティネットの社会的役割
(2) 預金保険制度
(3) 農水産業協同組合貯金保険制度
(4) 証券会社破綻時の預かり資産の取扱い
(5) 保険契約者保護機構
(6) 投資信託委託会社破綻時の投資信託の取扱い
ここでいうセーフティネットというのは、金融機関が倒産した時に、顧客の資産を守る仕組みについてです。金融機関が倒産したら何も戻ってこないでは、個人の生活が脅かされることになりますからね。
この分野に関しては、これまで見てきた金融資産運用の出題範囲の中で、一番覚えることが少ないと言って良いでしょう。しっかり覚えて、確実に得点したいところです。
これを書いている時点は、過去4回中3回で出題されています。意外と出題頻度も高いようですね。
「関連法規」は対策が難しそうですね
「12. 関連法規 」に関しては、次のような範囲から出題されます。
1. 金融商品・資産運用に関連する法規に関し、次に掲げる事項について詳細な知識を有すること
(1) 金融商品販売法
(2) 消費者契約法
(3) 金融商品取引法
(4) 金融商品に関するコンプライアンス
(5) その他の関連法規
2. 外貨建商品と外為法の関係について一般的な知識を有すること
3. 金融商品に関する会計制度について概略の知識を有すること
金融資産運用の関連法規に関しては、これを書いている時点で、過去4回中3回で出題されています。比較的出題頻度が高い範囲といっても良いでしょう。
ただ、ちょっと対策が難しい分野でもあります。ここに上がったような法律を、全部理解するのも大変ですからね。
常識で選択肢を絞り込めたり、正解にたどりつけることが出来る問題も多いです。過去問を何問かチェックする程度にとどめ、試験当日にかけてみるというのが正しい対処法なのかもしれませんね。
率直に言って、私はこの分野に関して、真剣に対策をする気はおきません。やっても、テキストをサラッと読むくらいでしょう。
「金融資産運用の最新の動向」は日々の経済ニュースのチェックで対応
「13. 金融資産運用の最新の動向 」に関しては、次のような範囲から出題されるようです。
最新の「金融資産運用」について一般的な知識を有すること
これを書いている時点で、過去4回中3回出題されています。具体的にどんな問題が出題されているかというと、2017年9月が「日本銀行の金融政策」に関する問題、2017年5月が「米国の金融・経済」に関する問題、2017年1月が「株式市場に関する問題」でした。
率直に言って、具体的に何か対策が立てられるようなものでは無さそうです。まあ、日々の経済ニュースをチェックするしかないでしょう。
でも、これがなかなか難しいんですよね。日経新聞とか、変なバイアスがかかっていて、最近酷いものですから。あ、あくまで個人的な感想ですけど。
- 外貨建て商品の多くは、手数料が高いばかりの使えないものが多いのですけどね。勉強すればするほど、外貨建て商品には注意が必要だという気分になってきます。金融機関の人たちは後ろめたさを感じないのかなあとも。 [↩]
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タグ: ファイナンシャル・プランニング技能検定 試験科目及びその範囲