「ファイナンシャル・プランニング技能検定 試験科目及びその範囲」というドキュメントを使って、FP2級学科試験の出題範囲を確認しています。次は「A ライフプランニングと資金計画」の中の「9. 中小法人の資金計画」というところですね。
結局、BSとPLが読めるかって話
早速、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 試験科目及びその範囲」に書かれている内容をチェックしてみましょう。
1. 資金調達のプランニングに関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 財務状況の把握
(2) 資金調達の方法
(3) 資金調達の費用
(4) 資金管理
2. 資金調達の種類と特性に関し、次に掲げる事項について概略の知識を有すること
(1) 間接金融
(2) 直接金融
(3) その他の資金調達手段
「中小法人の資金計画」という事で、企業がお金を借りられるかとか、どうやって借りるかというような知識を問いたいようですね。また、間接金融や直接金融といった、調達の手段についての知識も必要だという想定のようです。
間接金融というのは簡単に言うと、銀行から借りることです。直接金融というのは、株を発行したり、債券を発行したりして資金調達をすることですね。
と、このようにいろいろと書かれていますが、過去問をいくつかチェックする限り、どうやら企業のBS(バランスシート)とPL(損益計算書)の基礎知識があるのかチェックしたいだけみたいですね。確認した範囲では、毎回決まって、「財務諸表が読めますか?」という問題を出しています。
求められるのは基礎の基礎レベル
財務諸表を読むと言っても、もちろん、高度な分析までは求められていません。本当に基本の基本とでも言うべき内容です。しかも、上にも書いたように、BSとPLだけです。
簿記の経験がある人や、商学部や経営学科、商業高校などで勉強していた人ならボーナス問題といった感じかもしれません。財務分析の初歩の初歩レベルの問題が出題されます。
でも、簿記や財務分析の経験がない人がこの問題を見ると、何が書いてあるのか全く理解できないでしょう。おそらく、なじみがない人は、かなり難しいという印象を受けるのではないかと思います。
この範囲の勉強します?
基礎的な問題が出題されるので、しっかり勉強すれば高い確率で正解できるでしょう。勉強すれば確実に得点できるという事で、得点源という評価をする人もいるのかもしれません。
しかし、基礎とは言え学習する範囲はかなり広いんですよね。FP2級のためにわざわざ勉強すべきかといわれると、ちょっと考えてしまいます。
ちなみに、この分野の問題は、毎回学科試験で1問出題されているようです。問題数としては多くありませんが、確実に出題されるというのが引っかかるところですね。
個人的には、思い切って捨ててしまってもいいのではないかと思うんですけどねえ。勉強に要する時間とのバランスを考えると、ちょっと付き合いきれない感じがするのです。あるいは勉強するにしても、優先順位を下げて時間があったら勉強することにするとかね。
財務諸表が読めるようになることは、確かに大事なスキルなんですよね。実務上でも役に立つでしょうし。
でも、試験のために勉強するとなるとねえ。学科試験の60問中の1問のためですからねえ。そんなに力をいれることも出来ないでしょう。
出題範囲が広い試験ですからね。諦める時は早めに決断をした方が良いはずです。
あ、もちろん、この範囲の学習経験がある人は、ちゃんと復習をしてください。知識があいまいになっているといけませんからね。
ほんの少し復習するだけで、間違いなく得点できるのですから、まさにボーナス問題です。
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