お勧めできるようなテキストは無いかと思い、書店に行って色々とチェックしてみました。その結果、残念なことに、全滅でした。
残念な結果になる事はある程度予想していたのですが、その予想以上に残念でした。ほんと全滅。
Contents
テキストでの独学と相性が悪い試験
実は、この傾向は昔からある事です。FP2級にしろFP3級にしろ、昔から読みにくいテキストが多いような気がしてならないのです。あくまで個人的な感想ですが、これには同意してくれる人も多いのではないかと思います。
あれだけテキストが読みづらいと、テキストを1ページ目から勉強していくという方法は、ちょっと無理があるように思えます。率直に言って、今の私には無理です。以前はそれでも、何とか読めたはずなんですけどね。一応独学で2級までは取りましたから。
今回テキストをチェックした感じでいうと、テキストを使っての独学と相性が悪いとしか言いようがない気がするのです。行政書士とか社労士当たりの多少難しめの試験の方が、よっぽどテキストでの独学と相性が良いでしょう。
出版社の責任では無さそう
あ、テキストが読みづらいなどと書くと、出版社に文句を言っていると思う人もいるかもしれませんね。でも、そうではありません。出版社の方々は、少しでも読みやすいテキストを作ろうと努力しています。
実際、出版社の努力に関しては疑いようがありません。カラーのテキストにしたり、図表を増やしたりと、かなり努力しているのが分かります。これは以前のテキストと比較すれば一発で努力の跡が分かります。
しかし、それでもFPのテキストは読みづらいのです。これを読んで勉強をしようとする人の気が知れないと思ってしまうほどに酷いという感想を持ちました。
試験の範囲が広すぎるんだろうね
出版社が努力をしてるのに、どうして読みづらいテキストが生まれてしまうのでしょうか。実は、その理由は、FP技能検定の試験の性格にあります。
FP技能検定は試験の出題範囲が広いので、テスト問題は広く薄くという感じにならざるを得ません。それに対応するテキストを作るには、ポイントを絞って表面的な解説だけをした本を作らないといけないのです。
細かい内容にまで踏み込んでしまうと、ページが何ページ有っても足りませんからね。本の価格の制約があるのでページ数に制約ができ、それに収めようと思うと体系的な解説が出来ないわけです。
「ポイントを絞って」と表現すると聞こえはいいですが、実体としては、断片的な短い解説がいくつも記述されているだけの本ができるわけです。そんなもので勉強したって、十分な理解はできませんし、実力がつくわけがありません。
出題された問題について調べても載っていない
さらに厄介な事に、それだけ表面的な解説につとめて網羅する範囲を広げた本を作っても、過去に出題されたテストの内容がテキストに載っていなかったりするのです。つまり、出版社の努力は徒労に終わっているわけです。
はっきり言って、FP2級でも3級でも、学科試験ではかなり細かい問題が出題されます。テキストに載せるにはレベルが高い問題が多すぎて、かなり高い確率で解説が載らないわけです。
つまり、本としては読みづらいし、参考書としては解説が足りないという、なんとも中途半端な状態なわけですね。
重要度の高い問題だけ正解できるから答えが載っていなくても気にしなくていいかも
ただ、過去の出題内容がテキストに載っていないからと言って、それ自体はそれほど大きな問題だとは思っていません。なぜかというと、そんな細かい問題は、普通の受験生は正解できないからです。付き合うだけ時間の無駄なのです。
2級にしろ3級にしろFP技能検定という試験は、理解して正解できないといけない問題と、無視しても大丈夫な問題に分かれます。現在販売されているテキストは、それをより分けるために使うのには向いているのではないかと思います。
テキストを調べてその事項が載っていたら、周辺の知識も含めてしっかり理解します。仮に載っていなければ、その問題は丸ごと無視するというわけですね。
FP技能検定で満点を取るのは不可能です。3級レベルでも無理です。満点なんて目指すのは時間の無駄なので、確実に正解しないといけない問題をきっちり理解するべきなのです。
過去問から勉強する
別のページで、テキストを1ページ目から読むのでなく、過去問から始め、その内容を理解する事に時間を使うという方法をご紹介しました。1 やっぱり、この方法こそが正解なのではないかと、考えを強くしたところです。
はっきり言って、2級でも3級でも、FP技能検定のテキストなんて読めたものではありません。これを通読するなんて、私には無理です。当然かなりの部分はすでに知っている事であるにも関わらず、読んでいて辛くなるのが簡単に想像できます。(不動産関連の部分は、既に忘れてしまって、違う意味で辛そうですが。)
分かっている人が読んでもつらいわけですから、これから勉強する人が読んだら、さぞ大変なはずです。読んでいてよく分からない本は、苦痛以外の何物でもありませんよね。
テキストというよりも参考書
では、テキストはどうやって利用すればいいのでしょうか。これは、過去問といて理解できなかった時の参照用に使うのが良いのでしょうね。
過去問の解説は、部分的な説明しかされていないので、読んでいて分からないことが多いです。スペースの関係もあるのでしょうが、既にわかっている人向けのひとこと解説という感じが強いわけです。
過去問から始めた場合、これを読んだところで、理解できない人が多いでしょう。その時に、テキストの解説が役に立つわけです。
まあ、率直に言ってしまうと、テキストの解説でも物足りないんですけどね。既にさんざん書いた通りですが。まあ、過去問集の後ろについている解説に比べれば、多少は役に立つでしょう。
FP2級の通信講座(AFP認定研修)ならECCがおすすめ
FP2級の試験対策にはECCの通信講座がお勧めです。
この講座はAFP認定研修なので、修了すればFP2級の受験資格が得られます。また、合格率が非常に高いのに料金が安いと、いい事づくめです。
確実に合格したい人は、チェックしてください。

スポンサードリンク
スポンサードリンク