FP2級が難しいからFP3級を受験する?| その対策間違っているかも

FP2級を目指す人の中には、FP2級が難しい試験だと思っている人もいるようです。特に、学科試験を苦手としている人が多いのではないでしょうか。

この気持ちは分からないではありません。FP技能検定は専門用語が多い試験ですし、試験の範囲もかなり広いですから。覚えなければいけない情報の多さに、圧倒されてしまう人もいるでしょう。

2級が難しすぎるから3級?

となると思いつくのが、FP2級の前にFP3級を受験するという作戦です。いきなりFP2級が難しいなら、FP3級を受験して段階を踏もうという考え方ですね。

FP3級が取得できれば受験資格を満たすことにもなりますし、一石二鳥の方法のようにも思えます。

ただ、実はこの作戦は、思ったほどうまく機能しないかもしれません。なぜかというと、FP3級で学習する知識は、FP2級と大差がないからです。

FP2級とFP3級の学習内容の難しさに大差はない

FP2級が難しくて大変だと思っている人なら、FP3級も同様に難しいと感じるはずなんです。特に、学科試験の内容はそうですね。

2級と3級で学習内容に大差がないと言われても、にわかには信じられない人が多いでしょう。

実際、FP3級は、合格率の高い易しい試験です。3級に比べて合格率が大きく下がるFP2級と学習する内容に差がないなんておかしいですよね。そう考えるのが自然です。

でも、FP2級とFP3級で学習する内容に大差がないというのは事実です。信じられない人は過去問をチェックしてみてください、ある程度勉強している人なら、FP3級がかなり難しい内容について聞いている試験であると分かるでしょう。

FP2級と3級の最大の違いは出題形式

それでは、どうやってFP2級とFP3級で差をつけているかというと、試験の出題形式を変えているのです。

FP3級の学科試験の出題形式は二者択一と三者択一です。というとは、全くランダムに選んでも4割は正解できるように作られているのです。

FP3級の合格基準は6割以上の正解ですから、自力で正解にたどり着く問題はそれ程多くなくても良いわけですね。部分的に分かるところがあるというレベルでも、学科試験は十分に合格できるのです。

問題を作った人は、二者択一のような出題形式でも、一定の割合は不合格にしないとけません。となると、必然的に、問題自体のレベルを上げざるを得ないわけです。

その結果、FP2級と大差がない問題ができるというからくりです。試験形式が解答しやす過ぎるので、内容を難しくするしかないわけですね。

ということで、FP3級の試験問題が難しく見えるのは、当然と言えば当然の事なのです。二者択一と三者択一の試験で、2割とか3割の人に6割以下の得点を取らせないといけないわけですから。

問題文に書かれている事が難しいのなら3級から目指す理由は無い

ですから、仮にFP2級の試験問題が難しすぎると感じたとしても、FP3級を受験する意味はそれ程ありません。少なくとも学課試験においては。

それだったら開き直って、最初からFP2級を目指す方が得策でしょう。FP3級を受けてFP2級を受けるくらいなら、FP2級を2回受ける方がおそらく効率的でしょうしね。

なぜかというと、FP2級を2回受けるつもりでいれば、一回失敗してもFP3級の分を使っただけだと思えるからです。これなら、万が一不合格でも、あきらめもつきます。学科か実技の片方だけでも合格できれば、FP3級から受験するよりも有利ですし。

まあ、この場合は、FP2級の受験資格をFP3級以外の方法で得ないといけませんけどね。

実技試験はFP3級の方が間違いなく易しいです。

あ、一応断っておきますと、実技試験が難しいと感じているのなら、FP3級の受験は意味があるかもしれません。実技試験に関しては、確実に、FP3級の方が易しいです。

実技試験に関しては、比較的問題形式の自由度が大きいので、基本的な知識を問うような問題でも不合格者を作ることが出来るのです。テストとしては、実技試験の方が健全だと思いますけどね。

でも、学習の順番としては、学科に対応できる知識を身につける事から始めるでしょう。となると、実技の問題を見て3級から始めるというケースは、少ないのではないでしょうか。

難しいと感じている人はどうやって勉強する?

FP技能検定の学習内容が難しいと感じる理由は、学習範囲が広いためにテキストでも断片的な解説しかできないからでしょう。断片的な解説の中に新しい単語がたくさん出てくるので、凄く難しい事を勉強しているような気分になるのです。

これを回避するには、比較的体系的に学習できる「相続」や「所得税」の分野から勉強するといいかもしれません。これらの分野の学習では、全体的なストーリーがあるので、流れを追って理解することが出来ます。

この他には、過去問の問題集などを使って、重要度の高い問題を中心に覚えるという手もあります。過去問を使って作った問題集は、すべての問題を収録することはできません。必然的に、重要度が高い事項を中心に集めてあります。

ですから、過去問の問題集に出ている事柄を中心に学習すれば、効率的に学習ができるわけです。これは難しいと思っていない人にも、お勧めしたい方法です。

もともとFP技能検定は満点を狙うような試験ではありません。重要な問題だけを確実に得点できれば、十分に合格できる試験なのです。ですから、こういう学習法も成り立つわけですね。

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