前のページで書いたように、FP技能検定の2級と3級では体系的な知識を求められる問題は多くありません。広い範囲の中から、断片的な知識を問われるような問題が多いのです。
具体的に言うと、傷害保険の商品の特徴を問われるような問題とか、投資信託の手数料に関する問題と言った感じで、個別の知識が問われるのです。
出題されやすい箇所だけを重点的に勉強する方が効率的
こういう試験ですので、テキストを1ページ目から読んで全体像を体系的に理解する必要はありません。それだったら、出題されやすい分野を集中して勉強する方が効率的に時間を使えます。
もうちょっと具体的に見てみましょう。FP2級の試験範囲は、次の通りです。
- A ライフプランニングと資金計画
- B リスク管理
- C 金融資産運用
- D タックスプランニング
- E 不動産
- F 相続・事業承継
この中で、体系的に学習した方が良いのは、「タックスプランニング」の所得税に関する部分と、「相続・事業承継」の相続の部分くらいでしょうか。この2つに関しては、体系的な知識を持っていた方が楽でしょう。
例えば所得税の場合、給与の額と社会保険料や生命保険料などから、税額を計算すような問題が出ることもあります。こういった問題に対処するためには、所得税について体系的に知っている方が対処がしやすいはずです。
この問題だけに答えられるような断片的な知識を身につけることも、もちろん可能です。しかし、体系的に覚えてしまった方が、はるかに楽でしょう。
ちなみに、その他の分野にも体系的な理解が必要な分野もありますが、そういった部分でも学習する範囲はそれ程広くありません。ですから、体系的な理解が必要な分野以外は、頻出事項だけを理解すればいいことになります。
過去問中心で勉強しろって事です
ところで、FP技能検定の頻出事項というのは、どうやってチェックするのが良いのでしょうか。これは簡単で、市販の過去問集を使うのが良いでしょう。
過去問集を見れば、当然ですが、どんな問題が出題されているのか確認することが可能です。しかも過去問集では、学習しやすいように、項目別に問題が並んでいます。
その上、市販の過去問集だと、重要度が低い問題ははじかれています。合格のために不要な難問は目にすることが無いので、効率的に学習することが出来るのです。
ネットで公開されているものは使いづらい
FP技能検定の過去問はネット上で無料で公開されています。ですから、頻出項目をチェックするなら過去問集を買う必要が無いと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、ここまで上げたような理由から、テキストよりも先に過去問集を買うべきでしょう。
過去問は先に処理しましょう
また、不思議な事に、過去問というのはテスト直前の最終チャックのために使うものだと思っている人もいるようです。
しかし、資格試験に関しては、過去問はできるだけ早く手を付けるものというのが常識です。ここまで理由を挙げたように、FP技能検定では、特に早めに手を付けるのが望ましいでしょう。
変にもったいぶらずに、まずは過去問というのを忘れないのが大事です。自分で学習計画を立てないといけない独学の場合は特に。
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