
FP2級や3級程度の資格試験だと、独学で資格取得を目指す人も多いでしょう。
個人的には2級対策には通信講座くらいは使った方が良いと思っていますけどね。まあ、テキストだけを頼りに、完全に独学で合格することも、もちろん可能です。
Contents
1ページ目から勉強しようとしていませんか?
でも、独学で勉強をする人は大きな失敗をしがちです。具体的にどんな失敗をするかというと、テキストの1ページ目から勉強し始めるのです。
最初から勉強を始めるという勉強方法は、一見当たり前の方法のように思えるかもしれません。特に、学校の勉強だとそうでしたよね。4月に最初から勉強し始めて、結果的にテキストの前半ばかり時間をかけるような先生も多かった記憶があります。
しかしFP2級の勉強に関して言うと、この方法は明らかに大失敗と言える勉強方法なのです。もう、非効率な事この上ありません。
試験で出題されにくい箇所にも勉強時間を割くことになる
FP2級、3級のテキストは、はっきり言って相当ぶ厚いものです。まじめな人って、これを1ページ目から読み始めてしまうんですよね。
でも、はっきり言って、この勉強方法は正しくありません。その証拠に、あれだけぶ厚いテキストを全部覚えても、FP2級で満点が取れるわけでは無いからです。
あれだけたくさんの分量を勉強しても、FP2級レベルの試験で、満点が狙えないのです。つまり、FP2級において、テキストの信頼性なんて、その程度の物なのです。
そう考えると、1ページ目から読んでいくのはとても非効率な勉強方法と、なんとなく分かるのではないでしょうか。テキストの使い方として間違っているのです。
FP2級や3級では、体系的な理解は要らない
そもそもFP技能検定という資格試験では、体系的な知識はあまり必要ありません。「税」と「相続」の分野に関しては体系的に学んだ方が良いのですが、それ以外の分野は断片的な知識で十分に対応できるのです。
要するに、よく問われる知識だけをしっかり覚えて試験に臨めば、それだけで合格できる可能性が大きいわけですね。
逆に言うと、1ページ目からすべてを理解しようと勉強するのは、試験で問われにくい分野も時間をかけて勉強することになります。試験に確実に合格するという意味では無駄が多い勉強法と言えるでしょう。
FP技能検定のテキストはそもそも体系的ではない
そもそも、通常1ページ目から本を読んでいくのは、学ぼうとする分野を体系的に学べぶためです。学校の勉強などはそうですね。生徒に体系的な知識を身につけさせたいから、学校のテキストなどは最初から勉強していくわけですね。
でも、FP技能検定では、そうした作業は必要が無いのです。
それに、驚くことに、そもそもFP技能検定のテキストの多くは、体系的に書かれていない事が多いのです。試験範囲が広すぎるので、体系的な解説がほぼ不可能という分野が多いのです。
それではどうなっているかというと、試験の出題形式に合わせて、問われる可能性が高いと著者なり編集者なりが判断したところだけが解説されています。ですから、FP2級のテキストを読んでも、そもそも体系的な知識は身につきません。
1ページ目から読むのは、最初から無駄だったのです。
試験で問われる個所から学べ
試験で問われにくい箇所に時間をかけるのなら、試験で出やすい箇所に時間をかけるべきですよね。しかも、もともと断片的な知識を問う出題が中心ですから、なおさらです。
もちろん、FPとしての実力をつけるという意味では、試験で問われないような知識も知っていた方が良いのですけどね。
ただ、とりあえずの優先順位としては、資格試験の合格でしょう。そうであれば、試験に無駄な部分は後回しという方が効率として優れているはずです。
過去問で出題された箇所と関連知識を勉強しましょう
テキストを最初から覚える必要が無いのには、もう一つ理由があります。FP2級、3級では、同じような問題が繰り返し出題されるからです。
ですから、よく出題される問題と、その周辺分野を確認しておくだけで、十分に合格できる可能性があるわけです。少なくとも、そういう分野から学習し始める方が効率的です。
つまり、合格するためには、ぶ厚いテキストをすべて読み込むよりも、過去問集で重要問題をチェックする方が役に立つ可能性があるわけですね。少なくとも、最初に読むのはテキストではなく過去問集であるべきでしょう。
ただ、ちょっと残念なことに、市販の過去問集は解説があっさりしすぎています。足りない部分は、テキストを使って補う必要がありそうです。
という事で、独学での学習方法としては、過去問を解いて分からない部分はテキストで確認するという方法が一番効率的でしょう。少なくとも、個人的にはそう思っています。
他にもいい方法があるのかもしれませんが、少なくとも、テキストを1ページ目から解いていくよりは効率的な方法と言えるでしょう。
薄手のテキストだったら最初に1回読んでもいいかも
ところで、FP2級や3級には、200ページ前後の薄いテキストも売られています。コンパクトにポイントを整理したタイプのテキストですね。
こういう本なら、最初から1回通読してみてもいいかもしれません。出題が少ない部分は省かれているでしょうし、分量も手ごろですから。
ただ、こういう本って読みづらいんですよね。ま、読めたら読むくらいの感じでいいのではないかと思います。
FP2級の通信講座(AFP認定研修)ならECCがおすすめ
FP2級の試験対策にはECCの通信講座がお勧めです。
この講座はAFP認定研修なので、修了すればFP2級の受験資格が得られます。また、合格率が非常に高いのに料金が安いと、いい事づくめです。
確実に合格したい人は、チェックしてください。

スポンサードリンク
スポンサードリンク