3級FP技能検定の受験資格は?誰でも受験できるの?

FP3級は誰でも受験が出来るというイメージがあります。実際のところはどうなのでしょうか。何か受験資格のようなものはあるのでしょうか。

FP3級には本当に受験資格が必要ないのでしょうか?

ネットの情報などを見ていると、FP技能検定で受験資格が必要なのは、2級以上だと書かれている事が多いです。実際私自身も、前のページでそのように書きました。

しかし厳密に言うと、3級FP技能検定にも受験資格はあります。金融財政事情研究会のサイトには、3級の受験資格について、以下のように書かれています。

FP業務に従事している者または従事しようとしている者

「FP業務」ということはFPの仕事という事ですよね。ということは、仕事としてFPをやっているか、今後FPの仕事をすることを目指していないと、受験資格を得られないということですね。

額面どおりに受け取ると、かなり厳しい受験資格です。

もっとも、この「FP業務」というのは、かなり広めに解釈しても良いのかもしれませんけどね。金融関係あるいは不動産関係の仕事なら、それだけでFP業務だと認められるのかもしれません。

というのもFP2級の受験資格の一つに「2年以上の実務経験」というがあるのですが、この実務の範囲がかなり広いのです。金融に少しでも関係あるような仕事についていれば、大体大丈夫という感じなのです。1

「業務」と「実務」は一応違う言葉なので、「実務」と同じ解釈でいいのかは分かりませんけどね。まあ、いずれにしても、どの仕事を業務とするかという線引きは、意外と難しそうですね。

また、「FP業務」という定義を厳しいものだと取ると、受験したくても受験できない人がたくさん出てきそうですね。例えば、自分や家族の将来設計をするためにFPの勉強をしている専業主婦は、受験資格が無いことになってしまいます。

というのも、大辞林・第三版によると業務は「日常継続して行われる職業上の仕事。」とあるからです。家庭の主婦は職業と認められないでしょうから、業務とは呼べないことになってしまいます。

という事で、厳密に解釈すると、受験生の何割かは受験できなくなってしまう可能性があるのです。

確認のしようが無いですよね

それにしても、この受験資格って、実効性があまりないように思えます。というのも、実際のところ、この受験資格って確認のしようがないですからね。

本人が将来的に仕事で使いたいと言えば、それでおしまいです。「従事しようとしている者」としか書かれていませんから、遠い将来従事しようと思っている場合でもOKになるはずです。

極端な話、「30年後にFPの仕事がしたいんです」でも良いわけです。しかも、実際にFPの仕事をしているかどうかは問われれていません。「従事しようとして」いれば良いわけですから。

また、どの時点での受験生の心の中を判断するのでしょうか。受験のタイミングで「将来従事しよう」と思っていれば良いのでしょうか。あるいは、出願のタイミングでそう思っていれば良いのでしょうか。このあたりも判断が出来ないですね。

さらに言うと、心の中に1%でもFP業務をやってみたいと思っていたら、「従事しようとしている」と言えなくもありません。何かの運があればやってみようかなあと言う程度でも、条件を満たすことになるのでしょうか。

こうやって考えると、やっぱり、意味の無いルールとしか思えません。何とでも解釈できる、あいまいな規定です。

一応作ったルールなのでしょうね

おそらく、金融財政事情研究会としても、このルールで何かを取り締まる気は全く無いのでしょうね。その気があったら、もう少し具体的なルールにしているはずです。

FP1級と2級に受験資格があるから、3級にも何か書いておこうというだけの話に思えてなりません。そうでなければ、確認のしようが無い受験資格なんて書かないでしょう。

ということで、実質的には、FP3級は受験資格が不要だと解釈しておいて良いのでしょう。受験資格を満たしているかどうかのチェックも特に無いようですしね。

まあ、一応受験資格がある事くらいは、覚えておいても良いのかもしれませんが。いや、それすら必要ないか。


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