前のページで見たように、どんな資格試験でも過去問というのは非常に大事です。可能であれば、できるだけ早い段階に手を付けるのが望ましいでしょう。そしてFP技能検定に関しては、過去問は他の資格試験以上に大事なのです。
過去問と同じ問題が出題される
FP技能検定で過去問がなぜ大事かというと、以前出題された問題とほとんど同じ問題が出ることがあるからです。つまり、過去問をやっておけば確実に正解できる問題が出題されるのです。
また、完全に同じでないにしても、似たような問題が出題されることも多いです。
これはおそらく、FP技能検定は範囲が広すぎるために、基本的な知識以外は聞けないからでしょう。少しでも細かいことを問うと、正解率がぐっと下がるでしょうから。
また、正誤問題という出題形式なので、問題のバリエーションが限られてしまうのでしょうね。正誤問題だと、正しい文の一部を変えて「誤」のパターンを作るしかありませんから。工夫にも限界があります。
ですから、過去数回分の過去問を完璧に理解しておけば、それだけで十分合格できる水準に達すると考えられます。
過去問と全く同じ問題と、過去問の類題が出題されるわけですからね。また、学科試験は択一問題なので、山カンで得点できる部分もあります。
つまり、過去問の理解が完璧なら、合格できるレベルと言って良いはずです。そのために、過去問は非常に重要というわけです。
このような状況を考えると、私個人としては、過去5回分くらいの過去問は完璧に理解しておくことは必須と言えるでしょう。そのうえで、過去に頻出の分野を見つけて、その周辺の知識を確認するという勉強法が効率的ではないかと思います。
ちなみに、過去問を完璧に理解するというのは、問題の正解が分かるだけではダメです。なぜそれが正解なのか、第三者に説明できるレベルであることが望ましいでしょう。
そこまでやっておかないと、類題には対応できないですからね。また、問題文を少しひねられると、もう答えられません。
FP技能検定は断片的な知識を問う試験
もう一つ、FP技能検定の対策で過去問が大事なのは、FP技能検定が断片的な知識を問う試験だからです。試験の特徴から、過去問がより重要になっているのです。
一般に資格試験というのは、ある程度体系的かつ網羅的に知識を理解していないといけません。例えば社会保険労務士の試験だったら、基本的に、健康保険法やら労働基準法の全体像の理解が必要になるでしょう。健康保険法の全体像を分かっていないと正解できないような問題が出題されたりするわけですね。
しかし、FP技能検定の場合は、そこまでの知識は求められません。というか、出題範囲が広すぎて、それぞれの分野を体系的に理解することまでは要求できないのです。
まあ、相続と贈与の分野に関しては、ある程度体系的な知識も必要ですけどね。あと、所得税に関しても、体系的な理解が出来ていないと難しいかな。でも、その程度です。
また、受験する私たちにしても、網羅的に学習することは不可能です。FP技能検定程度の試験のために、各分野を網羅的に学習することなんて、どう考えても時間が足りませんからね。
そこで、試験対策としては、各分野で特に重要と思われることをピックアップする必要があるのです。そして、その試験で問われる重要事項をピックアップするのに役立つのが過去問なのです。
過去問に出題されたということは、試験の出題者が重要な個所だと判断しているわけですよね。実際、同じような問題が出題されることが多いわけですし。そういう個所を勉強したら、実際に自分が受ける試験でも、関連したような問題が出されやすいわけです。
結局、過去に出題されている個所を中心に学習するのが最も効率的なのです。そのために、過去問は手放せないわけですね。
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