前のページで書いたように、資格試験において過去問は最重要と考えられます。これは当然ですが、FP技能検定でも同様です。
というか、FP技能検定の2級や3級では、重要度は他の資格試験以上と考えても良いでしょう。なぜなら、過去問と数字だけを変えたような、ほとんど同じ問題が出題されることがあるからです。同じ問題が出るのであれば、勉強しない理由はありませんよね。
そんな重要な過去問ですから、できるだけたくさん繰り返し学習するのが望ましいでしょう。その意味でも、私個人としては、試験対策の一番最初に過去問をやることをお勧めします。
もちろん、過去問を最初に手を付ける理由はこれだけではありません。FP技能検定独自の理由も存在します。
それでは、なぜ過去問から手を付けた方が良いのか、その理由を見てみましょう。
試験に対する心構えが出来、予備知識が身につく
最初に過去問に手を付けることで、試験に対する心構えができます。
これから挑むものの全体像が見えないと、どうやって立ち向かったらいいのか想像できませんよね。過去問に一度目を通すことで、どんな試験に挑戦するのか明確になるのです。
また、前のページに書いたことですが、最初に過去問をやっておくことで試験に対する予備知識が身につきます。出題形式や難易度、試験問題のボリュームなどをある程度把握することが出来るのです。
つまり、下準備のために、最初に過去問に目を通すくらいの事はしておいた方が良いのです。
このあたりのメリットは、FP技能検定に限らず、資格試験全般で言えることです。実際、他の資格試験の対策本か何かで、同じような事が書かれているのをみました。
FP技能検定ならいきなり過去問を解くことも出来る
FP技能検定で最初に過去問を解いた方が良い理由はもう一うあります。FP技能検定の過去問は、これから試験対策をするという人でも、ある程度自力で解けるからです。
FP技能検定は、出題範囲が非常に広い試験です。ですから、出題されるのは基本事項が中心です。
細かい知識を問う問題や、ひねってあるような問題はあまり出題されません。つまり、まったくFPの勉強が始めての人でも、知っている分野はあるはずなのです。
例えば、株式投資や投資信託購入の経験があれば、これらの分野の問題には答えられるものもあるでしょう。あるいは、住宅を購入した経験があれば、住宅ローンや不動産登記に関する問題は解ける可能性があるといった具合です。
もちろん、なじみがない分野には手も足も出ないでしょうけどね。例えば、相続や贈与を経験していない人は、この分野を解くのは難しいはずです。
まあ、それでも、基本的に易しくてなじみもある分野があるので、全く初めての人でも解くことが出来るのです。全く学習していない人でもある程度解くことが出来るので、いきなり過去問に挑戦することが出来るわけです。
いきなり過去問を解いてみて、ある程度の自信がつけば、その後の学習意欲にも影響するでしょう。現段階である程度は得点ができると分かっていれば、合格できそうな気分になりますからね。合格できると思えば、勉強もはかどるというものです。
実際の試験に近い形式の過去問を解くのが良い
こういった目的で過去問を解くのであれば、一番最初は実際の試験に近い形式の過去問を解くのが良いでしょう。
過去問には、過去何回かの試験問題をジャンル別に再編集したものと、試験形式そのままの過去問があります。その後者を使った方が良いという事ですね。ジャンル別の過去問は、また別の使い方をします。
今回ご紹介したような、試験の全体像を知るという目的で過去問を使うのであれば、全体像が分かるタイプの方が使いやすいに決まっています。そうであれば、ジャンル別の過去問よりは試験形式の過去問の方が使いやすいのは当然でしょう。
ちなみに、試験回別の過去問としては、「NextPublishing Authors Press」というところが出しているFP過去問解説というシリーズがあります。
おそらくこれを使えば良いのでしょうが、ちょっと高いですね。1回分の試験で1,000円近くします。kindle版もあるのですが、実践に近いものをと考えたら、紙媒体の方が良いはずですしね。
試験問題をチェックするだけなら、金融財政事情研究会のサイトか日本FP協会のサイトで問題と解答を見ることが出来ます。解説は付いていないのですが、安く上げたいのであれば、こちらを使ってもいいかもしれません。
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