資格試験対策でよく言われるのが、「過去問をやりなさい」という事です。そして個人的には、FP技能検定では、過去問は他の資格試験以上に大事だと考えています。
これは2級でも3級でも同じことが言えます。また、独学の人は当然ですが、通信講座などを使っている人も過去問は重要と考えてください。
しかも、過去問はできるだけ早く手を付けておくことが望ましいでしょう。私の経験からして、試験の直前まで過去問は手つかずで放置する人が、意外に多いのではないかと思います。でも、それではいけないのです。
このページでは、「資格試験でなぜ過去問が重要なのか」について考えてみましょう。そして、次のページで「何故早く手を付けた方が良いのか」と「FP技能検定において特に重要な理由は何なのか」といったあたりについて書きたいと思います。
資格試験で過去問が重要な理由
繰り返しますが、資格試験においては過去問は特に重要です。まず、一般に、資格試験で過去問が重要と言われる理由から説明していきましょう。
過去問を見ると出題形式がチェックできる
過去問が重要な点の一つ目が、出題形式がチェックできるという点です。
記述式なのか、択一式なのかといった情報は試験対策としては意外と重要です。記述式の問題があるのなら、自分で答案を書くというようなトレーニングも必要になりますからね。専門用語の漢字を忘れてしまって点を落とすなんて、できれば避けたいものです。
あるいは、択一式の試験だったら、似た商品の特徴と用語を入れ替えてひっかけさせるような問題の出題が予想できるでしょう。それが分かっていれば、それを意識した勉強も可能です。
これだけでなく、過去問を見ることで、問題数なども確認することが出来ます。つまり、ある程度の時間配分のイメージができるわけです。
試験のレベルが分かる
過去問でもう一つ重要なのが、試験のレベルが分かるという点です。
対策を全くしていない段階で、過去の試験問題に目を通してみてください。この時点で多少なりとも分かる部分があれば、その部分から試験のレベルが判断できるでしょう。
あるいは逆に、分かる部分が全くなければ、かなり難しい試験かもしれないという心構えをすることが可能です。難しい試験だと思えば、最初から気合を入れて対策をすることが可能ですよね。あるいは、思い切って諦めることも出来ます。
出題傾向が分かる
最後に、過去問を解くと、試験の出題傾向が分かります。出題されやすい分野や項目が特定できるのです。
資格試験というのは、基本的には、重要事項から出題されるものです。難易度の高い資格だと、重要事項だけだと差がつかないので、枝葉末節と思われる問題も出題されますけどね。
FP技能検定の2級や3級程度では、基本的に重要事項だけ理解していれば十分に合格できます。そして、試験で問われている個所が重要事項なわけですから、その周辺を勉強することで重要事項が抑えられるのです。
過去問をやりこむことで出題されやすい分野が特定できれば、そこを中心に勉強するのが効率的という事になります。ですから、できるだけ早い段階で過去問をやっておくのは重要なのです。
もちろん、出題傾向を特定するには、過去数回分を解く必要があります。ですから、出題傾向の分析に関しては、序盤にやるのは厳しいかもしれません。
それでも、試験対策の中盤くらいには、ぜひやっておくべきでしょう。これをやるかやらないかでは、得点は全然違うはずです。
補足:過去問と全く同じ問題が出題される
FP技能検定の、特に学科試験では、過去問対策にもう一つ重要な意味があります。それは、時々、過去問と全く同じ問題が出題されるのです。
FP技能検定は試験範囲が広い試験です。試験範囲が広いのなら、毎回違う問題を作るのは難しくなさそうなんですけどね。でも、実際問題として、過去問と全く同じ問題も出題されているのです。
なぜこんなことが起こるかというと、おそらく、FP技能検定の2級と3級では、あまり細かい知識を問う問題は出せないからでしょう。出題範囲が広いだけに、細かい試験問題を出したところで、そんな問題は受験生は正解できないのです。
受験生のほとんどが分からないような問題を出題しても、あまり意味はありませんよね。というのも、受験生の間で差をつけさせるのが試験の意味ですから。一部の人は分かる問題にしなければ、差がつきません。
つまり、試験の出題範囲が広いFP技能検定では、一部の受験生が分かって一部の受験生が分からない問題を作るために、基本事項に絞るしかないのです。そして、基本事項に絞ると、問題のバリエーションをつけるのが難しくなります。
特にFP2級と3級は正誤問題ですからね。正誤問題では、バリエーションをつけようがなかったりします。
それ程数が多くないとはいえ、全く同じ問題が出題されるとなれば、過去問対策に力をいれる理由は十分にあるでしょう。
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